小さな転機と大きな転機
僕はいま重電系の大手メーカーに勤めている。
まだ3年にも満たないキャリアだが、年末をもって転職することに決めた。
いまの会社に対する不満もないことはないが、
概ね想定内であったし、それが転職の引き金となったわけではない。
学生時代の「目の前のことに集中できない癖」が
就職後も尾を引いて、色んなところに顔を出していたことが、
僕の将来設計に大きな影響を与えた。
学生時代から積み重ねてきた「悶々とした想い」が
抑えきれなくなるほど大きくなってしまったという感じだ。
詳しくは別の記事で書かせていただくつもりだが、
結局、子供の頃から考えていることは根本的に変わらない。
少年野球を始めた頃から憧れていたプロ野球選手のように、
「かっこいい大人」になって世の中に良い影響をもたらしたいと思っていた。
高校を卒業すると同時にその夢も諦めたが、
大学では部活動の先輩が道標となった。
その先輩たちは就職してからも社会で活躍されているが、
自分の思う「かっこいい」とはなんとなく違うような気がして、
彼らを目指そうという気持ちは次第に消えていった。
そんな中で大学卒業と同時に始めた留学を始めとして、
海外インターンへ挑戦し、社会人になってからはビジコンに参加し、
「かっこいい」人の定義が段々と明確になってきた。
入社1年目の冬に差し掛かったころ、
とにかくここを脱出しなければ現状を変えられないと考え始めた。
彼らを目指す上での次なるステップを模索していたところ、
突然目の前に現れたのがベンチャー企業での海外駐在というポストだった。
(つづく)